「まちがえるところがすっきりわかる」シリーズは中学入試に向けて勉強をはじめたみなさんが、つまずいたところをしっかり理解できるように作られた問題集です。中学入試対策では苦手分野を作らないことが大切です。この本では、入試の基礎となる問題を選び、受験生がまちがえやすいポイントを丁寧に解説しています。
この「入試問題にチャレンジ」コーナーでは、毎週1回、実際の入試問題を本書から掲載します。ぜひ挑戦してください!受験生がまちがえやすい問題やポイントをもっと学習したい方は、本書をご購入ください。
①食塩水,②うすい塩酸,③うすい水酸化ナトリウム水よう液の3つの水よう液について,次の問いに答えなさい。 (開成中学校)
(1) ②と③の水よう液を別々に加熱して蒸発させたとき,どうなりますか。次のア~エから1つ選びなさい。
ア ②,③ともに固体が残る。
イ ②は固体が残り,③は固体が残らない。
ウ ②は固体が残らず,③は固体が残る。
エ ②,③ともに固体が残らない。
(2) ① ~ ③の水よう液の中に,においがするものが1つあります。それはどれですか。① ~ ③の記号で答えなさい。
(3) リトマス試験紙で調べたときに,赤色と青色のリトマス試験紙ともに変化しないものはどれですか。① ~ ③の記号で答えなさい。
『中学入試 理科のまちがえるところがすっきりわかる 』(133ページ)から出題しました。本シリーズは「算数文章題」「算数図形」「国語文章読解」「理科」「社会」があります。
(1) ウ (2) ② (3) ①
(1) 塩酸には塩化水素という気体がとけている。水酸化ナトリウムは室温で固体。
(2) においのある気体がとけている水よう液は,においがする。←とけている気体が水よう液から少しずつ蒸発するため。
(3) 赤色リトマス紙も青色リトマス紙も変化させないのは,中性の水よう液である。食塩水は中性,塩酸は酸性,水酸化ナトリウム水よう液はアルカリ性。