2011-11-28

はばたくチカラ
中学生・高校生の部活File

志望校選択の理由のひとつになる「部活動」。さまざまな部活動を通じて輝いている先輩方の姿を編集部が取材します。

芝中学・高等学校 料理部

部員数 中学生 14名、高校生 1名
部活動の特徴 将来きっと役に立つ!そんなスキルのひとつ、料理を和気あいあいと学べる部活です。平成14年に料理同好会として発足し、平成22年に料理部になりました。楽しみながらさまざまなレシピに挑戦しています!

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料理部員の3人と顧問の岩居まさ代先生のインタビューをお届けします!

※芝中学校のそのほかの取材記事「編集部注目の学校 徹底レポート《芝学園》」もご覧ください。

-料理部に入ったきっかけは何ですか?
合田くん
もともと小学生の頃から料理に興味があって、家でも作っていましたし料理クラブにも入っていました。芝中学校(※以下「芝」と略します)に料理部があることを知ってすぐに入部を決めました。
五十嵐くん
料理部に友達がいたのもありますが、以前から料理に興味はありました。将来一人暮らしをしたときに、料理って必要だなと思っていました。 ちなみに中2の途中まで軟式野球部と兼部していたのですが、今は料理部一筋です。ほかには生徒会が忙しい時にボランティアとして手伝っています。
-男子校で料理部って珍しいですね。料理部は発足してどのくらいですか?
五十嵐くん
料理同好会として発足したのは平成14年です。そして料理同好会から料理部になったのが去年なので、部としてはまだ1年くらいです。
岩居先生
平成14年にこの学校で家庭科の授業がはじまり、2年後に調理室ができました。その頃の高校3年生が、「もう授業がないので家庭科をやりたいのにできない。同好会として料理をしてみたい」と言ってくれたのがきっかけでした。同好会から部になるには、3学年以上に渡り生徒がいて、全部員数が10人以上というのが条件です。各学年、1・2名入ってその後が続かなかったり、ある学年は10人くらいいるのだけれども2学年しかいなかったりなど、部の条件は満たせず同好会として細々と続いていたんです。そんなとき、料理同好会に入っていた広瀬くんのお兄さんが、去年広瀬くんに入部を勧めたのよね?
広瀬くん
そうです。兄に勧められて料理同好会に入ったら、先輩たちがすごく優しくて本当にいい部だったんです。それで、部員を10人以上増やして部にしたいと思ったんです。そこで友達に声をかけたら人数がどんどん増えて…。現在、中3は10人います。
岩居先生
広瀬くんが中3の部員を増やしてくれて、同好会から部活動になるために貢献してくれたんです。
-部ではどんな料理を作っていますか?
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五十嵐くん
皆が希望した料理を作っています。和食でも洋食でもなんでも。献立については、前の週に相談して決めます。基本的にインターネットを使ってレシピを調べています。
合田くん
いろいろな料理関連のサイトを見て、目に付いたレシピをひろっています。以前は主食とお菓子を5:5くらいの割合で作っていましたが、今は7:3くらいです。
五十嵐くん
あと、落合務シェフといった有名シェフのレシピにも挑戦します。けっこうレベルの高い料理も作りますね。ただ、部活の時間内に完成するものを選んでいます。夏休みになると時間のかかるパイ系や麺類などを作ります。蕎麦は自分たちで打ったんですが、ぱさぱさで蕎麦というよりチャーハンみたいになっちゃいました(笑)。
岩居先生
レシピどおりに作れたかどうかはわからないですけど(笑)、いろいろと挑戦はしていますね。メニューを決めたり材料を買ったりと、生徒たちが自発的に活動しています。
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▲これまでに料理部で作った料理の一部です。どれも美味しそう!


-食べてから反省会をされますか?
五十嵐くん
皆で食べた後、「ちょっとしょっぱかったかなぁ」とか感想を言い合っています。
合田くん
料理が余ると、岩居先生以外の先生にも食べてもらって感想を聞いています。
岩居先生
作った料理はたいがい美味しいですよ。こうしたほうがよい…とアドバイスすることはありますが、基本的に美味しいです。
-部活で作った料理を家でふるまったりもしますか?
五十嵐くん
僕は文化祭で作った肉巻きおにぎりをふるまいました。家族は文化祭でも食べてくれていたので、喜んでいました。母は料理を作るのが苦手なんです。入部したばかりの頃は「何で料理部に入ったの?」と聞かれました。でも最近では「料理を作ってくれて楽になった」って言ってくれます。
合田くん
僕も部活で作った餃子とかマーボー豆腐とか作っています。親がいないときなど、週に2回くらいは作っています。
広瀬くん
かぼちゃを器にしたグラタンを作りました。かぼちゃが悪かったのか僕が悪かったかわからないのですが、かぼちゃに穴が空いて中のグラタンがこぼれてしまいました(笑)。
-文化祭で出した肉巻きおにぎりは大好評だったと伺いました。肉巻きおにぎりを出すことについては、どのように決まったのですか?
五十嵐くん
最初に作ろうっていったのは広瀬くんです。彼が提案して作って食べたときに「これはいけるんじゃないか?」って決まりました。
-肉巻きおにぎりの作り方を教えてください。
合田くん
まず、豚バラ肉を焼肉のたれに10分くらい漬け込んでおきます。そして、たわら型のおにぎりに、その豚バラ肉を巻いてフライパンで肉に火が通るまで焼けば出来上がり。調理が簡単で美味しかったので、文化祭で出すことにしました。
-おにぎりがたわら型にしっかりと握られていますね。難しくなかったですか?
岩居先生
文化祭で朝から夕方までひたすら作っていたおかげで、おにぎりがきれいに握れるようになりました。初めのうちは握りがあまくて、フライパンで焼いている途中で崩れて失敗したこともあります。
五十嵐くん
力を入れて握りすぎても固くなってしまうので、そのあたりの加減で苦労しました。
-何か工夫したことはありますか?
五十嵐くん
肉の巻き方です。ただ巻くだけだと、焼くときにはがれちゃうんです。最初はようじで留めようかという案も出たのですが、そうするとようじの部分がうまく焼けませんし、最後に抜くのにも時間がかかります。そこで考えたのが、巻いた端の部分を中に入れ込んで留めることでした。その留めた部分を先にフライパンで焼いて固めてから全体を焼くようにしていました。
あと、肉巻きおにぎりの売場は7階だったのですが、文化祭当日、生徒はエレベーターを利用してはいけなかったんです。そのため、地下1階で作ってダッシュで階段をのぼって持っていくのを繰り返しました。トータルで5往復もしました。
岩居先生
ほかの有志の団体も調理室を使うので、調理台が一台しか使えないんです。つまりフライパンが二個しか使えない。そのため思うように数が作れなくて苦労していましたね。
五十嵐くん
レンジも使えないし…。効率が悪かったですね。最初はフライパン1個で4個ずつ焼いていたのですが、最後は10個くらいまとめて焼いていました(笑)。2日間で米を200キロ、1,500個くらい作りました。
-1,500個!すごい数ですね!お客さんからの感想は聞けましたか?
合田くん
文化祭に来てくれた保護者の方が、先日の学校説明会にも来てくれて「あのおにぎり、美味しかった」と言ってくれました。とてもうれしかったです。
五十嵐くん
土曜日に食べて美味しかったので次の日にまた買いにきてくれたのに、売り切れてしまったっていう人もいました。
●受験生生活、学校生活について
-芝中学校を志望校にした理由は何ですか。
gyosei04
合田くん
芝は第一志望ではなかったので、受験当日までほとんど学校を知らない状態で受けました。入学してから案外自分に合っていたので運が良かったです。
五十嵐くん
中学校では、男子とバカをやりたいと思っていたので男子校を選びました。
最初は別の学校を第一志望にしていましたが、その学校の文化祭に行ったときに校舎が暗かったり生徒の態度があまりよくなかった印象がありました。その後芝の文化祭に行って、みんながやりたいことに本気で取り組み、生徒が楽しそうな印象だったので第一志望にしました。
大手塾の模試では芝の合格率は40%でした。「人は誰しも自分の知らないすごい力を持っている」と聞いたことがあります。僕は40%でも決して諦めませんでした。試験本番では、これまでたくさん勉強してきたのだから自分は大丈夫、自分はできる!と信じていました。
広瀬くん
小学校4年生から塾に行ってました。しばらくは勉強ができず成績は悪かったのですが、ぐんぐん成績があがって芝の合格率は80%まで出るようになりました。ですが6年生の元旦に高熱が出てから、どんどん成績が下がっていきました。当時、すでに芝に通っていた兄には絶対負けたくない!という気持ちが強く、最後は猛烈に勉強して合格しました。
-芝はどんな雰囲気の学校ですか?
五十嵐くん
芝を好きになって入学する人は、性格や雰囲気が似ているので、気が合う友人が必ずいます。マイペースだったり、やるときはやる、遊ぶときはとことん遊ぶといったメリハリがあります。
合田くん
先生との距離が近いです。定期試験前以外は職員室に自由に入れるので、何でも質問ができます。
あと、生徒と先生の相談掲示板があるのも面白いです。これは生徒が無記名の質問用紙に相談を書いて、先生の回答が掲示されるものです。真面目な質問、不真面目な質問などさまざまです。たとえば「彼女ができません、どうすればよいですか?」という質問にも先生からの回答があります。生徒の質問に、同じ目線で回答してくれます。
広瀬くん
先輩が後輩に対して面倒見がよく、親しみやすいです。 先輩と意見がぶつかり、家に帰ってから「ふざけんなよ!」と思うことがあります。でも後で冷静に考えたときに「先輩が言っていることは正しいな…」と反省します。
岩居先生
基本的に、素直で人に優しい真面目な生徒が多いです。真面目だけど、硬い真面目ではなく、のびのびとしています。
-将来の夢をおしえてください。
合田くん
食品関係の仕事につきたいと思います。関西の大学に、農学部で食品生物科学科があります。僕が興味ある会社に入るチャンスが広がるので、その大学を目指しています。料理は家でもずっと作り続けたいです。
五十嵐くん
部活とは関係ありませんが、自分が一番目指しているのは声優です。今は声優養成所に入るためのお金をためながら、筋トレやボイストレーニングをしています。大学では物理を専攻しながら、養成所に行こうと思っています。
たとえ失敗したとしても自分がやりたいことなので後悔はしません。反省はするけど後悔はしません。どんなに失敗を繰り返してもあきらめなければ実現すると思っています。あきらめずに自分を信じて行動し続けます。
広瀬くん
心理関係の仕事をしつつ、小説家になりたいと思っています。心理関係を学んで本とからめながら小説を作っていきたいです。まだ文才はありません(笑)。普段はネタ帳を作って小説を書き、実際に小説投稿サイトへ作品を投稿もしています。友人と携帯電話で小説を書いてメールで送り合ったこともあります。
-受験生へのメッセージをお願いします。
合田くん
僕は5年生から塾に行っていました。それまでは勉強のやり方がわからなかったのですが、塾でその方法を学びました。そういう意味で、塾は行ったほうがいいと思います。
ただ、塾に行くと小学校の生活をないがしろにする人がいるように感じました。親身に相談にのってくれるのは小学校の友達や先生だったりするので学校生活は大事にしたほうがいいと思います。
五十嵐くん
復習が大切です。復習することで学力がつきます。 そして、自分に自信をもつこと。自信が実力につながると思います。
受験のときに、自分の一番を出すのではなく、普段を出すほうが緊張しないと思います。緊張しているのは、受験に対して本気で取り組もうとしている印なので、自分が本気だと思っていれば大丈夫です!自分はできる!と信じてください。
広瀬くん
1日のスケジュールを決めて受験勉強に取り組むことが大事です。勉強の時間や休憩時間をきっちり決めて実行してください。成績が悪かった僕でも、これを続けたら芝に入ることができました。今は芝に成績が届かない人でも、勉強を続ければ入れると思います。自信をもって臨んでください!!

取材に訪れた日は、マドレーヌと文化祭で大好評だった肉巻きおにぎりをごちそうになりました。おにぎりにはレタスが巻かれていて見た目がきれいでした。焼いたお肉がジューシーで、とっても美味しかったです。




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