2010-02-26

学芸科学創造館へようこそ!

「創造」のことばの意味は、「新しいものをはじめてつくりだすこと」です。
この創造館では、旺文社主催「学芸科学コンクール」に寄せられた作品の中から、中・高校生の創造的な作品を紹介していきます。
パスナビ編集部では、みなさんの感性を伸ばし、創造力を高め、これからの未来をひらいてほしいと願っています。

◆「学芸科学コンクール」とは◆

内閣府・文部科学省・環境省後援「全国学芸科学コンクール」は、「全国の小・中・高校生の研究・アートおよび文芸の振興奨励と、青少年の個性の育成」を目的に、各界多方面の方々からご賛同を賜り、昭和32年(1957年)の第1回開催以来旺文社が毎年実施しています。
「青少年の感性を伸ばし、創造力を高める」コンクールの教育的意義をご理解いただき、積極的なご応募を心からお待ち申し上げます。詳しくは学芸科学コンクールのページをご覧ください。

兄妹そろっての金賞受賞 (3)

第53回 読書感想文部門 金賞 村上千紘さん(高校1年生)
詩部門 金賞 村上皓哉くん(高校2年生)

詩部門、読書感想文部門にて、兄妹が同時に『金賞』受賞。
50年以上の学芸科学コンクールで、稀に見る快挙です。
受賞されたのは、現在慶応義塾高等学校2年生の村上皓哉さんと、明治大学付属中野八王子高等学校1年生の千紘さん。
豊かな感性と表現力、抜群の文章力とセンス、文章に向ける真摯な姿勢を合わせ持つ、おふたりの実力があってこその結果です。
今回はそんな文学兄妹に文学のこと、文章の書き方、将来の夢などを存分に語っていただきました。
全3回にわたってお届けします。

第1回
インタビュー:日常生活の中で「読書」とは・・・
作品紹介:村上千紘さん 「つながり続ける」
第2回
インタビュー:文章を書く秘訣や工夫
作品紹介:村上皓哉くん 「ばかの穴」
第3回

インタビュー:高校生活と将来の夢

第3回 高校生活と将来の夢

-学校生活についてお伺いしたいと思います。好きな科目は何ですか。
皓哉くん:化学、数学、世界史です。化学は元素記号がとにかく好きだからです。数学は必ずひとつの答えしかないことと、その答えにたどり着くのにいろいろなやり方もあるところに魅力を感じます。世界史は単純に世界のことを知りたいからです。
-千紘さんは小説も書くということですが。
千紘さん:高校ではどの科目にも興味があります。特に好きだった科目は中学校の『表現』という授業でした。原稿用紙の基本的な使い方、作文では使ってはいけない言葉、小論文の書き方も学べたからです。
-どんな部活に所属しているのですか?
千紘さん:文芸部です。ひとりひとりが小説や詩など、言葉でいろいろな作品をつくります。そして仕上げた作品が掲載され部誌を年二回発行するのですが、部員以外の目にもふれることも多いので、完成度の高い作品をつくりたくて部員はそれぞれ必死になって、お互いに協力し合い、切磋琢磨しています。誰かが読んでくれることはうれしいし、仕上がったときの達成感は最高です。
皓哉くん:日本拳法部です。殴打技(※1)や蹴り技、関節技(※2)があり、少林寺拳法や空手とも違うところに興味を持ちました。中学生の頃は柔道をしていて、その流れも若干組んでいることもあり、ぼくにもできるかなと思い入部を決めました。高校に入学したら柔道以外を考えていましたから。でも最初に拳法部に入部しようと考えた本当の理由は、スポーツ系の部活動なのに練習時間がほかの部と比べて明らかに少なかったからです(笑)。

※1 殴打技とは、武術・格闘技において、様々な方向へ腕を繰り出すことにより、手や拳など腕の一部による打撃により攻撃・防御を行う技術。
※2 関節技とは、格闘技・武術・武道などに見える、人間の関節可動部の動きを封じる技
-学校生活で興味や関心を持ったことはなんですか?
千紘さん:人の心に興味があります。考えていることと行動は必ずしも同じではなかったり、人間はどうしてそういう行動をとるのだろうと不思議に思い、考えされられることが多くなりました。今は高校の勉強を優先したいので、大学に進んだら心理学や行動心理学をとことん追究・研究してみたいと考えています。
皓哉くん:本を読む、文章を書くことはライフワークであり、また過ごし方の軸になっています。それは昔も今も変わりません。そして、日に日に読書や文章を書くことを好きになってきています。だから興味や関心ごとは、これからも読書と文章を書くに向き合うことだと思います。
-将来の夢を教えてください。
千紘さん:今はまだ自分にどんな可能性があるのかを見極めている途中です。これからの経験によって自分に合う仕事を探していきたいと考えています。ただ人の心を動かせる、あるいは影響を与えられるような存在でありたいかな。それはひとつひとつの仕事を自分の持つ精一杯の力でやり遂げることで、一緒にいて安心するとか、頼りがいがあると相手に思ってもらえるそんな存在です。もちろん、小説は書き続けていきたい。これまで経験してきたこと、これから経験していくことを自分の引き出しに蓄えては消費しながら、いつしか小説家として文壇に立てることも夢見ています。
皓哉くん:薬学部志望で将来は薬剤師をめざします。やはり化学が好きなので、その延長線上に薬剤師という将来像を見出しました。自分の好きな化学が薬剤師というかたちで役に立てたら素晴らしいことだと感じたからです。
-最後に同世代の方へのメッセージをお願いします。
皓哉くん:行動しなければ何もはじまらない。はじめることで、そこから何かが生まれると信じています。思い立ったが吉日ということかな。
千紘さん:心身ともに健康第一。健康でさえいればなんでも挑戦できますし、好きなこともたくさんできます。失敗しても挫けてもまた立ち向かっていける活力にもつながります。どんなことも結局は健康であることに帰結すると思っています。

■編集部から

お二人は、良きライバルであり、相談相手。互いに切磋琢磨して、高め合っていることが伝わりました。 向上心溢れるお二人が、これからも素晴らしい作品を生み出されることを期待しています。




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