2010-03-27

学芸科学創造館へようこそ!

「創造」のことばの意味は、「新しいものをはじめてつくりだすこと」です。
この創造館では、旺文社主催「学芸科学コンクール」に寄せられた作品の中から、中・高校生の創造的な作品を紹介していきます。
パスナビ編集部では、みなさんの感性を伸ばし、創造力を高め、これからの未来をひらいてほしいと願っています。

◆「学芸科学コンクール」とは◆

内閣府・文部科学省・環境省後援「全国学芸科学コンクール」は、「全国の小・中・高校生の研究・アートおよび文芸の振興奨励と、青少年の個性の育成」を目的に、各界多方面の方々からご賛同を賜り、昭和32年(1957年)の第1回開催以来旺文社が毎年実施しています。
「青少年の感性を伸ばし、創造力を高める」コンクールの教育的意義をご理解いただき、積極的なご応募を心からお待ち申し上げます。詳しくは学芸科学コンクールのページをご覧ください。
今回は、2010年3月5日(金)に行われた第53回表彰式・ 受賞パーティーで、受賞者にお話を伺った様子を掲載します。

特別企画・受賞者インタビュー(2)

第53回 文芸分野I 読書感想文部門 中学生の部 金賞
『「友情」に学ぶ』
宮崎了輔さん (愛知県豊橋市立東部中学校3年)

第53回学芸科学コンクールの読書感想文(中学生の部)の応募総数は約14,500点ありました。

武者小路実篤氏の「友情」を読まれ、『「友情」に学ぶ』を書かれた宮崎さんの作品が金賞に輝きました。宮崎さんは、少し前まで皆さんと同じ受験生でした。今回は、読書についてのお話のほか、地元の難関公立高校に合格された先輩として勉強のコツも教えていただきました。

-この読書感想文を書かれたきっかけは何でしたか。
宮崎さん:母がたくさん本を読む影響もあり、私も月に2~3冊読んでいます。
あるとき、新田次郎氏の本に出会い、白樺派を知り、白樺派を調べているうちに武者小路実篤氏の「友情」に出会いました。
自分らしさと友人の関係…そこに生じる葛藤は、誰もが成長する過程で経験するのだと思います。その葛藤に直面し、釈然としない混沌とした気持ちで日々を過ごしていたときに「友情」を読みました。 読み終えてから、友人とは本当の友情関係が成り立つようになり、切磋琢磨できる関係になってきたと思います。
-宮崎さんにとって読書の面白さとは何ですか。
宮崎さん: 作者の文章表現について、自分だったらこうするのに、どうして作者はこう表現するのだろうと考えていると、とても面白いです。 受験勉強に行き詰っていても、本を読むことでストレスを解消していました。
-どのような中学時代を送られていましたか。
宮崎さん:生徒会に所属し、体育祭や文化祭の企画や準備、司会をしました。
生徒会の経験を通し、自分だけ見えていても、周囲が見えていないと全体を動かせないことを学ぶことができました。 部活動は軟式テニス部に所属していました。高校では硬式テニスに挑戦しようと思います。

-高校受験を終えたばかりの宮崎さん。いつから受験勉強をはじめましたか。
宮崎さん:中学3年生から本格的に受験勉強をしました。中学2年生までは、勉強に対して集中する習慣が身につくような生活を心がけていました。何事に対しても集中して取り組むようにしていました。
-宮崎さんの勉強のコツは何ですか?
宮崎さん:「切り替え」と「集中力」が大事だと思います。 勉強する前に、何か気にかかっていることがあると、勉強に集中ができません。  僕の場合は、悩み事があれば先に解消させてから勉強に集中していました。 集中力が一番大事です。僕の場合は1時間のうち、40分集中して、20分は好きなことをするようなペースでした。
-受験勉強で辛かった点は何でしたか。
宮崎さん:国語や社会や数学は得意でしたが、理科の二分野や英語といった暗記することが多い科目は後回しにしていました。暗記が多い科目は学習時間が必要ですが、中学2年生までは好きな科目ばかり勉強していたために、3年生になって勉強の遅れを取り戻すのが大変でした。 人の2倍3倍のスピードで覚えることは時間的に厳しく、あまり寝られない時期もありました。 結果的には第一志望の高校に受かり、この1年があったからこそこれからもいける!という、大きな自信になりました。
これからの高校生活も、勉強にスポーツに友人と切磋琢磨してがんばりたいと思います。
-読書の習慣はお母さんの影響があったとのことですが、宮崎くんにとってご家族はどのような存在ですか。
宮崎さん:自分はまだ、たかだか15年間しか生きていません。 それに比べて、母は40年も生きています。40年間で積み上げてきたことを僕が聞いて、学ぶことができるのは素晴らしいことだと思います。自分の人生経験の15年間にプラスして40年、さらに父の分も入ってくるので100年以上の価値になります。 両親からは、本当に学ぶことが多いです。

■編集部から

宮崎さんの作品の中で、

“僕は『友情』を読んで、個人と個人が自立し、そのうえで誠実に向き合い求め合う関係が、本当の友人なのだと知った。自立するためには精神的な芯がいる。精神的な芯は、自分の能力を信じて抱く誇りだ。その誇りは、真摯な努力の後に得られる、僕は自分を鍛える。ふやけかけた自分の心に情熱を吹き込む。自力で泣き言も試練も越えた時、僕は本物の友情を体現できる人間になるだろう。”

という文章が、大変印象的でした。

学校の勉強で、友達の作り方は教えてもらうことがありません。その答えもありません。
しかし、友人は長い人生でとても大切な存在です。
宮崎さんのように、自分にとって何が友情なのか、考えてみるのも良いかもしれません。




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