2015-07-09

グローバル教育特集 スーパーグローバルハイスクール指定校の取り組み
佼成学園女子中学高等学校

佼成学園女子中学高等学校の建学の理念は「国際社会の平和に貢献できる人材の育成」である。1955年の創立以来、「英語の佼成」と言われるほど英語学習に力を入れてきた伝統と実績がある。

同校は2014(平成26)年度に文部科学省スーパーグローバルハイスクール(※以下SGH)指定校になった。



英語教育の特長


全体の授業の約1/3は英語で行っているため、英語漬けの環境におかれるのが大きな特長である。

1学年を3~4クラスに分けた習熟度別授業を実施しており、英文法などの基礎力養成は日本人教師が担当している。ネイティブ教員が中心となった授業では、理解できないままの生徒が出ないように日本人教師が加わっている。さらに、15年前から音楽と美術の授業は外国人教師から英語で学ぶイマージョン教育を取り入れている。

英語を楽しく学ぶ取り組みにも工夫がある。それが、全校をあげて英検学習に取り組む年2回の「英検まつり」である。生徒は受験2週間前から毎朝25分間、1枚20問の英単語と英熟語のテストを何枚もこなし、クラスごとに英単語・英熟語シートの達成数が掲示されている。こうして中学では全生徒141名の6割以上が3級以上、高校では全生徒602名の半数以上が準2級以上(2014年度)を取得している。



学びを深め、発展させる タイとイギリスの海外研修プログラム


SGH研究課題構想名は「フィールドワークを通じた多民族社会における平和的発展の研究」だ。

中学校は共通クラスだが、高校になると特進文理コース・特進留学コース・進学コースの3コースに分かれる。特進文理コース内にさらに3クラスあり、文理クラス、メディカルクラス、そして2015年4月に開設されたスーパーグローバルクラスがある。このスーパーグローバルクラスでSGHのフィールドワークを行う。

高2の7~8月に、タイのチェンマイなどにホームスティをしながら現地大学と連携して10日間のフィールドワークを実施する。 タイでのフィールドワークを長年実施してきた恵泉女学園大学との連携により、大学生のサポートを受けながら調査や研究を進めるものだ。

その後、高3の4月~5月に約40日間、イギリスに滞在して継続的に調査を行う。 提携しているロンドン大学SOAS校において現地教員の指導を受けながら、タイのフィールドワークで取り組んだ自分の研究テーマをより専門的に深めていく。なお、ロンドン大学SOAS校はアジア・アフリカ分野を特化した高等研究機関であり、アウンサンスーチー女史も学んだ名門校だ。


短期から長期まで揃う 豊富な海外研修プログラム


スーパーグローバルクラス以外の生徒も、海外で生活する機会が豊富にある。

中3の1月から、7泊8日で全員参加のニュージーランド修学旅行を実施する。希望者はそのまま残り、約2ヶ月にわたる現地のプログラムに参加する。 高校に入ると、高2の7月からイギリスで修学旅行があり、全員が4泊5日のホームスティを体験する。希望者はそのまま現地に残り、約40日間の留学ができる。

特進留学コースでは、全員が高1年の1月から1年間にわたりニュージーランドに留学する。帰国後にはTOEICが900点になった生徒もいるなど、飛躍的に英語力が向上するプログラムだ。

海外研修の場は西欧だけにとどまらず、アジアにも広がっている。 3年前から始まった「日本スリランカ青少年育成プログラム」は、スリランカの歴史や文化、宗教、生活などを事前研修で学び、現地の生徒と平和についてのディスカッションや、書道などの伝統文化の披露、スポーツで交流するなど、お互いの国の文化理解を促す活動が行われている。さらに、今後は中国の研修も開始する予定だ。

これらの研修に参加する前には、事前学習が欠かせない。同校では、2015年から新しく「国際理解科」という教科を設定し、スーパーグローバルクラスで「異文化研究」と「国際文化」という授業において異文化理解を中心とした授業を実践している。


外国人教師と気軽に交流できる「グローバルセンター」には、留学中の生徒の様子が掲示されていた。

※「グローバル教育特集」の連載一覧はこちら




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