2015-06-22

男子校の魅力を体感!「東京私立男子中学校フェスタ2015」レポート

6月7日(日)、清々しい青空の下、都内28の私立中学校が本郷中学校に集結し、盛大なイベントを実施した。

参加校代表生徒のパネルディスカッション、中学受験の世界では男子御三家と呼ばれている麻布開成武蔵各中学校校長のパネルディスカッション、体験授業や部活動交流会など、各参加校の特徴が分かるだけではなく「男子校」の意義や魅力が伝わるユニークな企画が盛りだくさんだ。

合同説明会・相談会というよりは、「小学生と保護者のための文化祭」のように感じられた同イベントの様子を、中高パスナビ編集部がレポートする。

パネルディスカッション「生徒が語る男子中学・高校の学校生活」

パスナビ編集部は、足立学園攻玉社芝浦工大聖学院高輪獨協本郷の在校生が参加したパネルディスカッションを聴講。司会は日本大学豊山中学・高等学校の広報主任田中正勝先生が務められた。

在校生が日頃感じていることや体験していることを率直に話してもらうことで、男子校の様子が伝わってくる企画だ。

「なぜ男子校を選んだのか?」という質問に対しては、「自由な校風を感じたから」「男ばかりのところではしゃぎたかったから」「男だらけの空間、男くさそうな青春に興味があった」「兄が在学していたから」などの回答があり、男子だけの中高生活に興味を抱いた生徒が多かったようだ。

「男子校は実際にどんなところか?」という質問に対しては、「ありのままの自分で居られる」「のびのびと過ごせる」「異性がいない分、視線を気にせず、言いたいことが言い合える。さらに絆が深まり困難も乗り越えられる」「彼女がほしいと思う時期があるが、そのうちどうでもよくなる」などの答えがあり、自分らしく生き生きとした生活を送れているように感じられた。

パネルディスカッション終了後、田中先生に男子校の意義についてお話を伺った。

「人生の中で6年間の中高時代が別学であることは貴重であり、別学の意味はあります。女子大学はあっても男子大学は存在しません。やがて社会に出れば男女協同になります。
男子校では、『自分はこういうことをしたい』とカミングアウトしやすい雰囲気です。共学校だと異性を意識してかっこつけてしまいます。男のみの環境ですと、ジオラマや鉄道など一見マニアックな趣味に対してもまっすぐに追いかけます。それが将来の夢につながることもあります。
世の中のトレンドは共学校ですが、保護者の方には、実際に共学校・男子校・女子校の雰囲気を見ていただき、お子さんに合った学校を選んでいただきたいです。」

麻布・開成・武蔵中学校校長によるパネルディスカッション

左から、平校長(麻布中)・柳沢校長(開成中)・梶取校長(武蔵中

「今の時代は、知識の獲得や知力の育成はインターネットを通じて一人でもできる。学校の役目はこれから変わってくるだろう」と、今後の学校のあり方が変わるべきではないかと三校長がそろって指摘された。

学校に生徒を集めて教育を行う意味について、「人と人の付き合い、距離感の保ち方を経験するなど、生徒同士が色々なぶつかりの中でお互いに学び、教育していくこと」や「多感な人生の土台をつくる中学・高校時代に、学校内で“異年齢・異世代コミュニケーションを通じて人間を磨く”ことの重要性」が語られた。

また、「今の生徒に不足している力「「こういう力をつけてほしい」というテーマでは、以下のような話が挙がった。

・「この先、何があるのか不安をかかえている人が多い。今までの枠組みでうまくいっていたことがうまくいかないことがある。先入観でものを見ないで、柔軟な思考で色々なことに対応できることが大事」

・「体験が不足していて、知識のみ持っている子が多い気がする。例えば、星の名前はたくさん知っていても、いざ夜空を眺めると、何の星なのかが分からないことがある。実体験を積んでほしい」

・「小さいことを乗り越えていくと自信になり、自己肯定感がうまれる。子どもにいろんなことをやらせて、できたときに褒めてあげること。成功体験を与えて、その中でいろんなことを学ばせることが大事」

・「入学した生徒には、これから基本的な生活習慣、早寝・早起き・朝ごはん、挨拶・家の手伝いをするように伝えている」「生活力を養うことが大事」

・「今の生徒は、覇気や意欲が欠けているように感じる。“こんなふうになりたい・憧れ”などがあると、困難に対して努力できる。夢を持てるような力をつけていきたいと思う」

体験授業の様子

参加校は、各教室でミニ学校説明会や体験授業を開催していた。体験授業の様子を一部紹介すると…

獨協中学校 【技術】モーターのコントロール回路の実験
機械のはたらきを自由に調整するにはどうすればよいか?電気回路を学ぼう。

城北中学校 【算数】立方体を切断してみよう!
立方体を切断するとどんな切り口になるかな?いろいろ書いてみよう!

本郷中学 【理科】ROCK(岩石)を科学する
ROCK(岩石)を切ってみよう!何が見えるかな?岩石標本もつくろう!

世田谷学園中学校 【理科】偏光板の不思議
光の正体を(簡単に)理解して、楽しい手品グッズを作ってみよう!

このほか、小学生の知的好奇心をくすぐる企画や学校の雰囲気が伝わる催し物が多数あった。

鉄道模型体験運転会

芝中学校の生徒が作った鉄道に体験乗車ができる。
この電車の制作には約3ヶ月を要したそうだ。

複数の学校が参加した鉄道模型展、技術作品展

模型を見つめる小学生の目はキラキラと輝いており、
熱心に食い入るようにして見入っていた。

授業やクラブ活動で作った作品の数々。力作・労作揃いだ。

制服展示

男子校の制服ならではの凛としたデザインと雰囲気が素敵だった。

部活動交流試合

バレーボール・バドミントン・剣道などの部活動が
交流戦を実施していて、自由に見学できる。

城北・本郷の応援合戦

会場の保護者と受験生に向けて熱いエールを送る。
会場が一体となって手拍子で盛り上がり、元気をいただいた。




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