ピーマンとパプリカはとても良く似た野菜です。
この2つの野菜は同じナス科トウガラシ属であり、同じ仲間です。
他には唐辛子や獅子唐も同じ仲間なのですが、特に辛い成分のない甘唐辛子に分類されます。
中身は種を除いて空洞になっているのが特徴で、より丸みを帯びたベル型で甘みの強いものがパプリカです。
中身は空洞ですが、栄養素はとてもたくさん含まれていて、免疫力アップに効果的な緑黄色野菜のひとつです。
緑黄色野菜としてβカロテン、ビタミンCを豊富に含んでおり、どちらも免疫力アップに効果的な栄養素です。
これらの栄養素はピーマンにももちろん多く含まれていますが、オレンジ色のパプリカの栄養素が特に豊富です。
ピーマンは実が未成熟なので緑色をしているのですが、オレンジ色や赤色のパプリカはたっぷりと太陽の光を浴びて栄養素をたくさん蓄えながら成熟しています。
ピーマンはパプリカよりも苦みがあるので、それが適した料理があり、パプリカはピーマンよりも甘みが強いため、同様にそれが適した料理があります。
これらの特徴を活かしながらレシピを考えると、例えば青椒肉絲(チンジャオロース)のように牛肉と炒め合わせるとピーマンの苦みにより旨さが引き立ちますし、アサリと一緒にオリーブオイルで炒めてパスタソースにする時にはパプリカの甘さが料理を引き立てます。
また、これらの野菜は緑、黄色、赤、オレンジととてもカラフルなので、料理の味を引き立てるだけでなく、視覚的にも料理を彩ってくれます。
このように、ピーマンとパプリカは同じ仲間であり、かつその味わいや色合いの特徴から、様々な使い分けができる便利な野菜です。
▼ピーマン・パプリカを使ったレシピはこちら
鶏モモ肉とパプリカのロースト、エビと赤パプリカのカッペリーニ、ズッキーニとパプリカのペペロンチーノ、あさりのスープスパゲッティ、豚肉と長芋の青椒肉絲(チンジャオロース)風
医学博士(免疫アレルギー学)で免疫料理研究家のToshiが免疫学の基礎をレクチャーします。さらに、家族が喜ぶ「美味しく」、「楽しく」、「健康に」をモットーにした、免疫力を高め、受験勉強や入試に打ち勝つレシピを掲載します。受験生のご家族必読!毎月1回更新予定です。