猛暑がようやく落ち着いたと思ったら、先日からまた暑い日が続いていますね。
ここ最近の気温差が激しいために、体調を崩されたり、風邪を引いてしまった方もいらっしゃるかと思います。
今日は、編集部に寄せられた健康に関する質問を、Toshiさんに解説していただきます。
Q: 風邪をひいてしまいました。風邪薬はいつ飲むべきでしょうか。
A: すぐに風邪薬に頼ってしまうことはお勧めしません。
「風邪」は病気ではなく、からだの中に侵入してしまったウイルスをからだの外へ排除するために起こる症状のことを指します。
ウイルスからからだをまもるために、免疫細胞がいつもよりも活発に働きます。この時に熱が出たり、炎症が起こるため、風邪の症状が出てくるのです。
すなわち、風邪の症状はからだをまもるために免疫細胞が戦っている証拠なのです。
一方で、風邪薬の役割は、ウイルスを排除するためではなく、「風邪の症状」を抑えるための薬です。
したがって、家でゆっくり休むことができる時は風邪薬は必要ありません。
免疫細胞を応援してあげるような行動を取ることで、からだは自然とウイルスを排除しようとがんばってくれるのです。ビタミンCやミネラルのような免疫を高める食事をしっかりと摂り、ゆっくりと寝て体力を温存することが一番の風邪の対処法なのです。
いつでも風邪薬に頼るのではなく、すぐに活動をしなくてはならない時など状況に応じた使い方をして、休める時にはからだの免疫をしっかりと応援してあげる、というように、風邪薬の使い方を正しく理解することが大切です。
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医学博士(免疫アレルギー学)で免疫料理研究家のToshiが免疫学の基礎をレクチャーします。さらに、家族が喜ぶ「美味しく」、「楽しく」、「健康に」をモットーにした、免疫力を高め、受験勉強や入試に打ち勝つレシピを掲載します。受験生のご家族必読!毎月1回更新予定です。