Q: 受験本番が近づいてきましたが、なかなか勉強に集中できません。集中力や記憶力を上げる食生活や、生活習慣のアドバイスはありますか?
A: 集中力を高めるためには、脳を活性化することが大事です。
脳を活性化すると、集中力だけではなく、記憶力や思考力も高まります。
すなわち、脳を活性化して頭を働かせることが、集中力や記憶力など勉強に必要なのだと考えられています。
では、脳を活性化するとはどういうことでしょう?
脳を活性化することは特別なこととして考えなくても大丈夫です。からだの中の免疫力と同じように、細胞による働きを高めてあげることだと捉えてみましょう。
脳を活性化する栄養素として、抗酸化物質や不飽和脂肪酸、タンパク質などが報告されています。この栄養素は、これまでに『免疫って何?~免疫力を高める生活~』や、免疫力アップレシピの中でもご紹介してきました。
また、血糖値を上げることで脳を活性化すると言われています。ですが、糖分を直接摂り過ぎることはあまりよくありません。からだの中で糖を作ってくれるタンパク質で摂取する方法もお勧めです。
細胞が元気になる食事として、抗酸化作用の高いポリフェノールやビタミンA、C、E、不飽和脂肪酸や良質なタンパク質などを含む食材を中心に使うと良いでしょう。
これらを効率良く含む食材に、ブルーベリーや青魚、緑黄色野菜などが挙げられます。
秋刀魚や鯵などの青魚に含まれる不飽和脂肪酸は焼くことで流れてしまいますが、生で食べると吸収が高まります。
くりかえしになりますが、集中力を高めることも免疫力を高めることも、共通している栄養素が多いのです。
最後に、個人的な意見として付け加えさせていただきますが、特に私がお勧めしたいのは、抗酸化成分と良質なタンパク質です。
細胞の働きに特に重要な効果をもたらすのが抗酸化成分であり、細胞がちゃんと働くために必要な材料を与えてくれるのが良質なタンパク質です。
日々の食事にこれらをうまく取り入れることで、脳も免疫もすっきりと毎日働いてくれることでしょう。
医学博士(免疫アレルギー学)で免疫料理研究家のToshiが免疫学の基礎をレクチャーします。さらに、家族が喜ぶ「美味しく」、「楽しく」、「健康に」をモットーにした、免疫力を高め、受験勉強や入試に打ち勝つレシピを掲載します。受験生のご家族必読!毎月1回更新予定です。