免疫料理人の健康生活アドバイス

2011-02-16免疫って何?

免疫って何?~花粉症のメカニズム~

東京でも雪が積もる日もあり、まだまだ寒い日が続いていますね。
まだ春の足音も聞こえてこない今日この頃ですが、既に聞こえてきている足音があります。

春になるとひどく悩まされるアレです。
そう、「花粉症」です…。

免疫への興味、勉強を始めたきっかけは…」でもお話ししましたが、私は小学校の低学年の頃からひどい花粉症に悩まされています。
これを読んで下さっている方の中にも花粉症の方が多いのではないでしょうか?

 

最近の調査では、スギ花粉症を発症している人は日本国内で20%を超えると言われています。hayさらには厚生労働省の報告によると、近年では花粉症発症年齢の低下も表れてきています。
また今年は昨年と比較して、全国的に数倍から10倍の花粉の飛散量と予測されています。

今後もさらに花粉症を持つ人が増えてくることが予想されます。


今回は、花粉症とはどういうものなのか、まずはそのメカニズムを知りましょう。
花粉症とは、花粉に対するアレルギー反応によって引き起こされる症状のことを言います。
では、アレルギーとはどんなモノなのでしょう?

アレルギーはからだをまもる免疫反応と大きな関係があるのです。
免疫って何?~からだをまもるしくみ~」で外敵からからだをまもるメカニズムについてお話ししましたが、花粉症の時も似たようなメカニズムが働いています。

外から入ってきた花粉のことを、からだが外敵だと認識してしまい、花粉に対する抗体を作り始めます。
からだの中で作られた花粉に対する抗体は、次に外から入ってきた花粉にペタペタとくっつきます。

花粉にペタペタとくっついた抗体を見つけると、ヒスタミンセロトニンなどの炎症反応を引き起こす物質を放出する細胞が活発になります。

この細胞をマスト細胞と呼びます。日本語では「肥満細胞」とも呼ばれていますが、これは人間の「肥満」と関係がある訳ではなく、細胞の中にヒスタミンやセロトニンなどの物質をたくさん蓄えているためにその名前が付いたと言われています。

この細胞が粘膜で活発になることでヒスタミンやセロトニンなどを放出して炎症反応を引き起こし、いわゆる花粉症の症状である鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどが出てくるのです。


したがって、花粉に対する抗体をたくさん作っている人は花粉症になり、この抗体を作らない人は花粉症を発症しません。花粉症の検査をする時には、血液中の抗体の量を調べるのは上記のような理由があるからです。

では、なぜ特にからだに害を及ぼさないはずの花粉に対して、「からだをまもるしくみ」が働いて抗体を作ってしますのでしょう?
たくさんの抗体を作ってしまわなければ、花粉症にはならないのに・・・


この謎を解くための研究は世界中で盛んに行われていますが、まだ確実な答えは解明されていません。
だからこそ、研究としてのアレルギーは非常に興味深いものなのですが・・・

kafun_02




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プロフィール

医学博士(免疫アレルギー学)で免疫料理研究家のToshiが免疫学の基礎をレクチャーします。さらに、家族が喜ぶ「美味しく」、「楽しく」、「健康に」をモットーにした、免疫力を高め、受験勉強や入試に打ち勝つレシピを掲載します。受験生のご家族必読!毎月1回更新予定です。


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