「身体を動かす習慣を」の回で、日々適度な運動を心がけることがとても大切だというお話しをしました。
受験の時期は勉強時間が増えるため、運動不足になる可能性もありますが、皆さんはいかがですか。
身体を動かすことによって、体内の基本的な働きが活性化されるので、身体全体の調子を整えることができます。
免疫力を高めるためだけに運動をするというよりも、身体全体の調子を整えることで免疫力も高まると考えることができます。
学校に行っていたり、仕事をしていたり、家事をしていたりと、生活スタイルによって運動ができる時間も変わってきますよね。
私自身も仕事の合間に運動をしていますが、運動する時間を日常生活に取り入れて、規則正しく行う方が身体のリズムを考えると効果的です。
では、いつ運動すれば良いでしょう?朝?夜?
朝も夜も身体に良い効果をもたらすことは間違いありませんが、どのような違いがあるのかを知っておくことも大切です。
朝と夜で私たちの身体にはどのような違いがあるのでしょうか?
キーワードは「自律神経」です。
自律神経は身体の臓器や組織の働きを司る神経系で、「交換神経系」と「副交感神経系」があります。
「交感神経系」が働くと、筋肉が収縮したり血圧を高めたりと身体が活発に動くようになり、「副交感神経系」が働くと、筋肉や血管は緩やかに働き、消化器系の臓器の働きが高まります。
すなわち、身体のオンとオフをそれぞれの神経系によって調節されていると考えられます。
正常なリズムが保てている状態では、朝起きて、“これから動き出すぞ~!”という時には「交換神経系」の働きが高まり、夜寝る時に、“これから身体を休めよう!”という時には「副交感神経系」の働きが高まります。
上記の仕組みを考えて運動のタイミングを考えてみると、
朝の運動は、“これから身体が活発になる時”の運動になるので、脂肪を消費したり、代謝を持続させる効果に繋がります。
逆に夜の運動では、“これから身体が休息に入る時”の運動になるので、筋肉の修復を行い、筋力を高める効果に繋がります。
すなわち、朝の運動は脂肪の燃焼や代謝を持続させるためにランニングやウォーキングなどの有酸素運動が効果的だと考えられます。
夜の運動は逆に筋力アップや基礎代謝アップ(筋力アップにより基礎代謝が高まります。)のために腕立て伏せや腹筋などの筋力トレーニング、または筋肉を伸ばすストレッチ運動が適していると考えられます。
医学博士(免疫アレルギー学)で免疫料理研究家のToshiが免疫学の基礎をレクチャーします。さらに、家族が喜ぶ「美味しく」、「楽しく」、「健康に」をモットーにした、免疫力を高め、受験勉強や入試に打ち勝つレシピを掲載します。受験生のご家族必読!毎月1回更新予定です。