1.花粉が体内に入ってくるのを防ぐ。→ マスク、鼻に塗るガード剤など
2.マスト細胞から放出された炎症物質をブロックする。→ 抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤など
3.B細胞から産生されたIgE抗体をブロックする。→ 抗IgE抗体医薬
4.ヘルパーT細胞からの指令を緩和する。→ 減感作療法(開発中)
現在一般的に行われている対処法は1と2がほとんどです。
抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤も開発が進められ、効果は高くてもあまり眠くならない薬など様々な種類の薬が発売されています。
最近発売された抗IgE抗体医薬は、B細胞から産生されたIgE抗体をブロックし、マスト細胞が花粉をキャッチできなくさせる薬です。
また、さらに上流のT細胞からの指令を緩和するような対処法である減感作療法も開発が進められています。
減感作療法は、少量の花粉に継続的に触れることによって、免疫を慣れさせてしまおうという方法です。
アレルギーを引き起こす花粉の一部分を遺伝子的に組み込んだお米なども国レベルで開発されています。
小さい頃からこのお米を食べることで、免疫を慣れさせて花粉症の発症を防ぐことができる時代が来るかもしれません。
最後に、私たちが普段の生活で気をつけておく事についてお話しします。
花粉症になってしまったら、やはり花粉に触れることが発症の直接の原因になるので、以下の点に気をつけましょう。
◆外出時は眼鏡、マスクを着用
◆衣服についた花粉を外ではたいてから室内に入る
医学博士(免疫アレルギー学)で免疫料理研究家のToshiが免疫学の基礎をレクチャーします。さらに、家族が喜ぶ「美味しく」、「楽しく」、「健康に」をモットーにした、免疫力を高め、受験勉強や入試に打ち勝つレシピを掲載します。受験生のご家族必読!毎月1回更新予定です。