免疫料理人の健康生活アドバイス

2011-03-02免疫料理人とは?

免疫って何?~花粉症の対処法~

先週末から東京では花粉が本格的に飛散し始めました。
たくさんの人から花粉症の症状がひどい!という報告を受けています。
私ももちろんその一人。眼鏡とマスクを手放せません。今も目がかゆくて、鼻水くしゃみが止まりません…。

そこで、今回は花粉症の対処法についてお話しします。

免疫って何?~花粉症のメカニズム~」で花粉症が起こるメカニズムについて解説いたしました。
外から入ってきた花粉をからだが敵だと認識してしまい、花粉に対する抗体を作ってしまいます。
この抗体がマスト細胞と呼ばれる細胞にくっつき、次に入ってきた花粉をキャッチします。
抗体を介して花粉をキャッチしたマスト細胞はヒスタミンやセロトニンなどの炎症物質を放出し、目や鼻などで炎症を起こして花粉症の症状が引き起こされるのです。

この花粉症、どのように対処したら良いのでしょうか?
花粉症発症までのプロセスを抑えることができれば、花粉症にも悩まされずに済むはずですよね!?
下の図を見てみましょう。

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以下の4つのポイントでの対処法が開発されています。

1.花粉が体内に入ってくるのを防ぐ。→ マスク、鼻に塗るガード剤など
2.マスト細胞から放出された炎症物質をブロックする。→ 抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤など
3.B細胞から産生されたIgE抗体をブロックする。→ 抗IgE抗体医薬
4.ヘルパーT細胞からの指令を緩和する。→ 減感作療法(開発中)


現在一般的に行われている対処法は1と2がほとんどです。
抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤も開発が進められ、効果は高くてもあまり眠くならない薬など様々な種類の薬が発売されています。

最近発売された抗IgE抗体医薬は、B細胞から産生されたIgE抗体をブロックし、マスト細胞が花粉をキャッチできなくさせる薬です。

また、さらに上流のT細胞からの指令を緩和するような対処法である減感作療法も開発が進められています。
減感作療法は、少量の花粉に継続的に触れることによって、免疫を慣れさせてしまおうという方法です。
アレルギーを引き起こす花粉の一部分を遺伝子的に組み込んだお米なども国レベルで開発されています。
小さい頃からこのお米を食べることで、免疫を慣れさせて花粉症の発症を防ぐことができる時代が来るかもしれません。

最後に、私たちが普段の生活で気をつけておく事についてお話しします。

花粉症になってしまったら、やはり花粉に触れることが発症の直接の原因になるので、以下の点に気をつけましょう。

◆外出時は眼鏡、マスクを着用
◆衣服についた花粉を外ではたいてから室内に入る


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また、食事については、以下の点に気をつけると少しでも楽になるかもしれません。

◆脂肪分は控える。 揚げ物、高カロリーな食事は控えましょう。
◆抗酸化力の高い食事を心がける。→ ポリフェノールが豊富なお茶や野菜など。

花粉症のことを正しく知って、しっかりとした対処法を行うように心がけましょう。



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プロフィール

医学博士(免疫アレルギー学)で免疫料理研究家のToshiが免疫学の基礎をレクチャーします。さらに、家族が喜ぶ「美味しく」、「楽しく」、「健康に」をモットーにした、免疫力を高め、受験勉強や入試に打ち勝つレシピを掲載します。受験生のご家族必読!毎月1回更新予定です。


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