風を起こす学校

2010-12-16西ノ岡中学校 盛永俊弘校長

【第7回】 “協働”による学校づくり

―― 学校経営の重点に、「保護者や地域との協働による信頼される学校づくり」とありますが、「協働」とはどのような意味ですか。具体的には、どんな取組みをされましたか?


“協働”とは、子どもたちを真ん中に、目標を共有し、学校(教職員)と保護者・地域が力を合わせて一緒に学校づくりを進めていくという意味です。


まずは、学校公開の機会を増やしました。たとえば、教職員の校内研修会の一部を保護者に公開しました。また、積極的に情報発信するため、更新が滞っていた学校ホームページをリニューアルしました。

 

ただし、学校を開くことは、通過点に過ぎません。目的は、あくまでも学校をより良くすることです。


学校に寄せられた要望には、スピーディーに応える努力をしました。例えば、1・2年の保護者対象の進路学習会の開催、図書ボランティアの皆さんの企画による図書館コンサートの開催、生徒と保護者対象の教育講演会の開催、特別支援教育の充実など、保護者のニーズに応えて、新しい試みを次々と実現させてきました。


学校評価では、文部科学省からのコミュニティ・スクールの研究指定を活用して、学校関係者評価を充実させることができました。
さらに、保護者や地域住民の方々を講師に、『職業を考える授業』を実施することができました。
なお、地域の清掃活動などのボランティア活動には、たくさんの生徒が参加しています。これは、地元に対する愛着や誇りを培うと同時に、生徒の地域・社会貢献に繋がっています。


こうした取組はすべて、PTA会長さんを始めとする保護者の皆さんの情熱的な活動に支えられて実現してきました

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―― 昨年からPTA会長をされている安田かおりさんから、最近の学校の様子をお聞きしました。

この1年間で、変わったと思うことはたくさんあります。そのことは、保護者の声が証明しています。

例えば、「校内がものすごくきれいになった。」「中学校になると学校が遠く感じられると聞いたけど、西ノ岡中学校の先生はとても相談しやすい。」「真剣で一生懸命な体育祭や文化祭に感動した。」「学校の空気が変わったね。」などの声がたくさん聞こえてきます。

 

子どもたちばかりではありません。PTAの役員の方や、保護者の方も変わりました。

2年前までは、何かお仕事をお願いすると、しり込みされる方、お断りされる方がいらっしゃいましたが、今では快く引き受けてくださいます。自ら、学校改善のための提案をしてくれる方が増えました。


校長先生は、先生方の校内研究会も開放されました。私も何度か参加させてもらったのですが、そんな機会をつくっていただいたことにびっくりです。

 

また、校長先生は、苦情は“いちゃもん”ではないと言われます。保護者から寄せられる意見は、一見、クレームに聞こえることも、必ず多くの事実を含んでいて、すべて貴重なご意見だ、と言われます。そうした保護者や地域の声を大切にされ、具体策を迅速に検討されるので、苦情で校長室に行った人たちが、逆にファンになって協力されています(笑)。

この1年間で大きな変化を達成できた理由に、盛永校長先生の「子どもたちのためになるなら、やってみましょう!」という行動力が大きかったと思います。


私たちPTAも、子どもたちを真ん中に、先生と保護者が手を重ね合わせて理解を深めあい、『協働』関係を保っていきたいと思っております。

 

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~第7回目 キーワード ~

・子どもたちを真ん中に、目標を共有し、学校(教職員)と保護者・地域が力を合わせて一緒に学校づくりを進めていく。
・子どもたちのためになるなら、できるだけスピーディーに行動を起こす。




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プロフィール

盛永俊弘-京都府向日市立西ノ岡中学校校長。学校心理士。京都府乙訓教育局人事主事、同総括指導主事、文部科学省・国立教育政策研究所教育課程研究センター情報統計官を経て、2009年4月より現職。山森光陽・荘島宏二郎編『学力-いま、そしてこれから』(分担執筆)。


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